翻訳と通訳の違い

翻訳と通訳は2つの言語を扱う点で同じですが、重要な違いもあります。 翻訳 書かれた文章が対象(文書、ウェブサイトなど) 同時的でない(まず文章が書かれ、その後で翻訳) 通常、文書の作成者からは独立して作業し、別の離れた場所ですることも多い インターネットや印刷物の参考資料を利用 通訳 話される言葉が対象 通常は同時的(言葉が発せられると同時またはその直後に通訳) 話し手・聞き手がいる場所で実施 短期的記憶やメモを活用 専門機器が必要...

サイト・トランスレーション(サイトラ)とは

サイト・トランスレーション(日本語では通称「サイトラ」)とは、書かれた文章を黙読しつつ、その内容を別の言語で口述することを意味します。 例えばこのような状況で使われます。法律事務所がある日本語文書を手にしましたが、所属の弁護士で日本語を読める人はいません。そこで日英翻訳者が代わりにその文書の一部を読み、英語で言い直して伝えました。これにより、弁護士はその文書が何かが分かり、訴訟に関連性があるか、文書を全文翻訳する必要があるかどうかを判断できるようになりました。...

トランスクリエーションとは

トランスクリエーションとは、ある言語で書かれた文書を、別の言語と文化にふさわしい形に転換することを意味します。 マーケティング、コピーライティング、フィクション、コンピューターゲームといったクリエイティブ分野で特に重視されています。ある文化において生産されたコンテンツを、別の文化に合わせて解釈することが必要となります。 例えば、その国の人にしか通じない表現や言い回し、言葉遊び・駄洒落などは、直接翻訳することはほとんど不可能です。...

翻訳を依頼する時に役立つ基本ガイド

翻訳を発注する際に気をつけたいことは、プロ翻訳者団体がまとめた以下のようなガイドが便利です(多言語で利用可)。ぜひお役立てください。 Translation: Getting it Right - 英語(イギリス版) - 英語(アメリカ版) Translation: Buying a non-commodity(英語) 翻訳で失敗しないために Traduction: faire les bons choix(フランス語) Übersetzung...

翻訳とローカリゼーション の違い

同じような意味で使われることの多い「翻訳」と「ローカリゼーション」。しかしローカリゼーションは、翻訳よりも幅広い業務をカバーしています。 翻訳 • 文章を、ある言語から別の言語へ転換(日本語から英語へ、など) ローカリゼーション 文章に含まれている文化的問題(例えば宗教や政治に関わること)を発見し、対策をとる 数値の記述法、住所表記法などの違いに合わせて文章を調整 あたかも最初からターゲットの言語で書かれたかのように、訳文を仕上げる...