翻訳と通訳は2つの言語を扱う点で同じですが、重要な違いもあります。
翻訳
- 書かれた文章が対象(文書、ウェブサイトなど)
- 同時的でない(まず文章が書かれ、その後で翻訳)
- 通常、文書の作成者からは独立して作業し、別の離れた場所ですることも多い
- インターネットや印刷物の参考資料を利用
通訳
- 話される言葉が対象
- 通常は同時的(言葉が発せられると同時またはその直後に通訳)
- 話し手・聞き手がいる場所で実施
- 短期的記憶やメモを活用
- 専門機器が必要
ただし上記はごく一般的な分類で、あらゆる状況に当てはまるわけではありません(音声・動画からのテープ起こし、サイト・トランスレーション、電話通訳などは、翻訳と通訳それぞれの特質をもっています)。しかし翻訳・通訳のサービスが必要な場合、最初に検討すべきことは何か、ここにヒントがあります。
例えば、翻訳ならば、文書の作成者から離れた場所での作業になるため、翻訳者が文書に関して作成者に質問できるしくみ(電話やメール、スカイプ等)を整えておく必要があります。一方、通訳ならば、通訳者への交通費・宿泊費がコストに加算されます。